吉田 常恭 大学院生の新型コロナウイルスワクチンのSLEへの影響についての論文が出版されました
吉田 常恭 大学院生の新型コロナウイルスワクチンのSLEへの影響についての論文が出版されました.
Yoshida T, Tsuji H, Onishi A, Takase Y, Shirakashi M, Onizawa H, Hiwa R, Kitagori K, Akizuki S, Nakashima R, Tanaka M, Yoshifuji H, Morinobu A.
”Medium-term impact of the SARS-CoV-2 mRNA vaccine against disease activity in patients with systemic lupus erythematosus”
Lupus Sci Med. 2022 Aug;9(1):e000727.
doi: 10.1136/lupus-2022-000727.
PMID: 35961691
吉田先生よりコメント;
コロナワクチンを接種した後にSLEの疾患活動性が悪化したという症例報告がしばしば見られます。しかしそれがワクチンを接種した後にたまたま悪化したのか(前後関係)、ワクチンにより誘発されたのか(因果関係)は、明確な対照を設定して比較検討する事が必要です。本論文ではワクチン接種したSLE患者さんと同時期にワクチンを接種していないSLE患者さんを対照として置き、経過を見たときに、ワクチン接種によりSLEの再燃や主観的、客観的指標を用いた疾患活動性が有意に上昇しない事を解明しました。SLE患者さんにとってワクチン接種への不安が少しでも解消されれば幸いです。