入院

入院のご案内

入院される方へ

 免疫・膠原病内科は当院南病棟7階に入院ベッドを有し(25床)、当院に通院中の患者さん、あるいは他院より紹介の患者さん(他院入院中の患者さんも含みます)に対し必要に応じて入院治療を行っています。入院主治医は原則として3人がチームを組んで担当します。

 入院の第一目的は、リウマチ性疾患・膠原病の急性期(高い熱が出る、関節がひどく痛む、など)に、迅速かつ的確な診断をつけた上で、積極的かつ最新の治療を行うことです。当科では、スタッフによる週2回の回診によって診療科としての診断・治療方針を定めた上で、それぞれの入院患者さんへの診療を行っています。また大学病院であることから、他科専門医への診療依頼も適宜行い、全身的な問題点に対して解決するようにしています。

 患者さんは、大学病院への入院ということで不安を持たれる方も多いでしょう。われわれ病棟担当医は、患者さんとそのご家族に対し、今回なぜ入院が必要であったのか、また現時点でどのような検査や治療を考えているのかを充分説明するよう心がけています。
 特に「膠原病、リウマチ性疾患」と初めて診断された場合、薬剤治療を行うのみでなく、その病気について詳しく知っていただくことも入院の大切な目的と考えています。生活する上で気をつける点、将来に対する不安、今後の治療方針、服用されるくすりの副作用など、患者さんの質問にも担当医が適宜お答えします。すなわち、われわれは入院・外来を通じてより長期的な治療、特に関節や内臓の機能障害を抑えることを最終目標としています。

 なお当院は特定機能病院であり、慢性期のリハビリのみを目的とした療養型の病院ではありません。また医学部附属病院として、教育病院としての役割ももっています。入院されるにあたり、患者さんのご理解とご協力をお願いいたします。

病棟医長

他施設の先生方へ

 当科は、2000年10月に開設されて以来、近畿圏の膠原病・免疫疾患診療の中心として、リウマチ性疾患全般について診断、治療および患者さんの教育を行っています。以下のような疾患に関し、入院加療を行っています。

  • 全身性エリテマトーデスの急性期(腎障害、中枢神経障害、血液障害など)
  • 多剤抵抗性の関節リウマチ、あるいは悪性関節リウマチ
  • 初発あるいは合併症の多い強皮症
  • 多発性筋炎/皮膚筋炎の初発時あるいは症状増悪期
  • 膠原病関連間質性肺炎あるいは肺高血圧症の症状増悪期
  • 血管炎症候群(結節性多発動脈炎、大動脈炎症候群、多発血管炎性肉芽腫症など)
  • 抗リン脂質抗体症候群の血栓症状
  • シェーグレン症候群の腺外症状
  • ベーチェット病急性期
  • 成人Still病急性期
  • 多関節炎あるいは筋肉痛を伴う不明熱(38℃以上)
  • IgG4関連疾患の診断と治療
  • 原因不明の炎症反応高値あるいは自己免疫反応陽性など診断がつかない患者さん
  • その他リウマチ・膠原病およびその他の自己免疫疾患が疑われ、かつ急性期と考えられる患者さん

 膠原病・リウマチ性疾患は全身の合併症を来たすため、他診療科との連携や、リハビリテーション(入院中のみ)も適宜行っております。また難治性関節リウマチに対する新しい生物学的製剤など、患者さんの同意の上で治験薬の導入を行うこともあります。不明熱については、紹介患者も含め数多くの患者さんを診療しておりますが、血管炎や成人スティル病のみでなく、血液疾患や感染症も念頭におき、全身的な精査による確定診断を心がけています。

  なお当院は特定機能病院であり、急性期の治療が中心となります。またベッド数が限られております関係上、入院に関し、患者さんやご紹介いただいた先生方にご迷惑をおかけすることもあるかもしれません。しかしながら関西圏の基幹大学病院として、他施設との連携をより密とし、先生方のご要望に最大限お答えできるよう努力いたしますので、今後ともご協力・ご支援宜しくお願い申し上げます。

病棟医長

2019年度入院実績(2020年度は集計終了次第更新します)

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