夜久愛先生の論文がRheumatology (Oxford) 誌に掲載されました。

夜久愛先生の論文がRheumatology (Oxford) 誌に掲載されました。

夜久愛先生の論文がRheumatology (Oxford) 誌に掲載されました

“Genetic architecture underlying IgG-RF production is distinct from that of IgM-RF”,  

RHEUMATOLOGYOXFORD

https://academic.oup.com/rheumatology/advance-article/doi/10.1093/rheumatology/keac593/6762098

理研のプレスリリース:https://www.riken.jp/press/2022/20221115_1/index.html

 

〜紹介文〜

関節リウマチにおけるリウマチ因子サブタイプと遺伝因子
IgG-RFの有無が特定の遺伝子パターンと関連する-

理化学研究所(理研)生命医科学研究センター ゲノム解析応用研究チーム の寺尾 知可史 チームリーダー(静岡県立総合病院 免疫研究 部長、静岡県立大学 特任教授)、石川 優樹 研究員、京都大学大学院 医学研究科の夜久 愛 大学院生らの共同研究グループは、関節リウマチ患者の血中に見られる自己抗体の一つであるIgG型リウマチ因子(IgG-RF)の有無が、HLA-DRB1遺伝子上のシェアドエピトープ(SE)のアレルの特定のパターンと関連することを発見しました。

本研究成果は、自己免疫疾患の代表である関節リウマチの患者の病態進展予測や、患者ごとの病型に応じた治療戦略の開発に向けた研究に貢献すると期待できます。

今回、共同研究グループは、京都大学医学部附属病院に通院する関節リウマチ患者743名の血液サンプル中の自己抗体の有無と関節リウマチの強いリスクであるSEアレルのパターンの関連を解析しました。その結果、IgG-RFの有無がSEアレルの特徴的なパターンと関連していることが分かりました。特に、IgG-RF陰性の患者は、これまで報告されている典型的なSEアレルパターンを示す患者群に集積していました。そのため、通常測定されているIgM型リウマチ因子(IgM-RF)や抗環状シトルリン化ペプチド抗体(ACPA)に加えて、IgG-RFを測定すれば、関節リウマチ患者の臨床的プロファイルを予測し、治療戦略に反映できると考えられます。

本研究は、科学雑誌『RHEUMATOLOGYOXFORD)』オンライン版(1115日付)に掲載されました。

 

新着情報一覧に戻る